PENTAX MZ-5 と K-3 を持って東京で写真散歩してきました

PENTAX MZ-5K-3 の二台を持って東京に行ってきました。MZ-5 に FA50mm f1.4 つけてカメラ一台レンズ一本だけでとも思ったのですが、そこまで思い切れず。MZ-5 には FA50mm f1.4 を、K-3 には FA77mm f1.8 をつけてカメラ二台レンズ二本体制での半日でした。

普段 K-3 には FA31mm f1.8 をつけていることがほとんどですが、APS-C の K-3 では 35mm 換算にすると 46mm ぐらいとフィルム一眼につけた FA50 と同じような画角になります。カメラが二台あるのならば焦点距離を離そうと思い、35mm 換算で 115mm 程度となる FA77mm f1.8 を選びました。

カメラ二台を持ち歩いていて、撮りやすいと感じたのは断然 FA50mm f1.4 をつけた MZ-5 でした。今見ているもの、見えているものをそのまま写したいという気持ちに合っている気がします。一方 35mm 換算 115mm となる FA77mm f1.8 はどう撮ろうかと悩む難しい距離でした。僕の距離感が定まっていないこともあるのでしょう、ファインダーを覗くと、思い描いていたよりも近すぎる感じがして撮りにくい印象が強かったです

半日歩いて、撮影枚数はというと、フィルムのMZ-5+ FA50mm f1.4 では24枚、デジタルのK-3+ FA77mm f1.8 は48枚とデジタルの方が枚数は倍でした。 FA77mm f1.8 は撮った後すぐにプレビューを確認して、同じ場所で複数枚撮っている事が多い事からの撮影枚数だったと思います。

撮っている時の印象が変化したのは双方の写真を見比べた時でした。フィルムの FA50mm f1.4 は撮りやすいと感じていましたが、写真を見てみると画面全体が漠然として、撮っていた時の心地よさとは印象が異なるものもありました。一方、撮りにくさを感じていたデジタルの FA77mm f1.8 (換算115mm)で撮ったものの中には、ここが切り取りたかったんだと、うまく撮れたなと、気持ちとフィットする写真もありました。

今回の2枚の写真は上が MZ-5 に FA50mm f1.4 、下の写真が K-3 に FA77mm f1.8 で撮ったものです。銀座4丁目の交差点に立って、見えていた印象に近いのは FA50mm f1.4 、ぎゅっと圧縮されて看板や背景が手前に引き寄せられている感じがするのが FA77mm f1.8 です。一枚だけ選ぶならどちらだろう、とか、それぞれのレンズの特徴を活かすにはどう画面を作るのが良いのだろうと考えは尽きません。

MZ-5と FA50mm f1.4 の組み合わせもうしばらく続けたいと思います。デジタルにはさて、何をつけて撮り比べようか。考えている時間も楽しいのが写真ですね。